コピ・ルアックの魔法

「コピ・ルアック」　コーヒーをおいしく煎れるおまじない。

今日、『かもめ食堂』という映画を観た。
かもめ食堂はフィンランドにある食堂で、日本料理の食堂。
メインメニューはおにぎり。
小林聡美が演じるサチエはフィンランドでかもめ食堂をはじめる。
でも、お店はいつも閑古鳥。
ある日入ってきた怪しげなおじさんがコーヒーを注文し、
コーヒーのおいしい煎れ方を教えてくれると言い出す。
サチエは怪しみながらもおじさんの言われるまま厨房へ通す。
おじさんはドリップコーヒーの中心に人差し指を差し込み、「コピ・ルアック」と唱える。
それを境に少しずつお客が増え始め、最終的に満席になるまで常連客がつく。
最後、「コピ・ルアック」は幻のコーヒー豆のことだったというネタ晴らしがある。

おじさんが唱えた「コピ・ルアック」はかもめ食堂をおいしくする魔法だったんだろう。
昔、私は友人のお母さんが煎れてくれるコーヒーが大好きだった。
きっとそのお母さんは「コピ・ルアック」を知っていたのだと思う。

でも魔法はいつか消えてしまうもの。
いつまでも幸せが続かないように。
たとえばお気に入りの黒のシャツがいつかは色あせてしまうように。
愛着があってなかなか捨てられないのだけど、
でもこれからは「ルアックの魔法がきれた」と言おうと思う。
そしたら捨てられるように、諦められるようになれる気がする。


ちなみに「コピ・ルアック」は実在する豆で楽天で買えるらしい。

 
なんか幻だけに高いけど。