昨今の押し売り事情

昔はエステとか美顔器とかいかにも高額で怪しい商品を売りつけられることが多くて、
振り払うのに難儀した思い出がある。

最近は、資格ブームとか健康ブームに呼応するように、
なにかの教室やフィットネスセンターなんかがどこにでもあるようになって、
体験教室を開いて、その場で入会させてしまおうというやり方が目に余る。

私は今体験教室巡りをしているのだけど、
行ったところは料理教室、フィットネスセンタ、洋裁教室、書道教室。

料理教室のやり方は酷かった。
体験なのに、通帳と銀行印を持参するように言われ、
料理が終わった後、作ったものを食べながら延々と教室のオリエンテーリングみたいのが始まる。
たぶん、マニュアル化されているみたいで、料理を教えてくれた若い子が一生懸命対応していた。
私は通いたいとは一言も言っていないにもかかわらず見積もり書がでてきて、
予め書かされていたアンケートをもとに見積もり金がでてきて
「入りましょうよ♪（にっこり）」
「今日入会すれば～プレゼント！」（←いらないって）

フィットネスセンタは体験した後、一通りの説明をしてくれて、その日はそれで帰らせてくれた。
入会する場合は次に来たときにお金で銀行印を持ってこいというので、少なくとも考える時間を与えてくれた。

洋裁教室はおよそ営業なれしていない、
洋裁だけやってきた女の先生が生徒をつかまえて、
体験できてそのまま帰ろうとするところをひきとめ、
おしとやかな口調で「１月間だけやってみたらどう？ね？ね？」
と迫ってくる。挙げ句の果てに後で電話するからと言われてしまった（どよ～ん）

書道教室も１回目はとても素敵な時間が過ごせた。
パンフレットだけ渡されて、あとは書道の練習とか講義。
でも２回目が恐ろしかった。
最後の題目が書き終わった後、採点という名目で、特別に用意された机の前に座らされ、
採点なんかそっちのけで２０分くらいかけて延々入るよう迫られる。

いままでいい先生だと思っていた分、最後に裏切られたような気がして、
とてもイヤ～な気分になって終わる。
教室経営をするとき、人を集めるときはこのパターンを避けた方が好印象を与えるに違いない。