字を書く

ひさびさにこんにちは。
なんとなく、デジタル恐怖症に陥って、PCを遠ざけておりました。

東京国立博物館
「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」
に行ってきました。

平重盛とか源経信の直筆がみれてびつくりです。

展示品は書が多く、あんまり書に感心のない私としてはう～ん、わからん！ってカンジだったのですが、
でも、模様の入ったきれいな和紙を使っているところとか、
十二単や直衣のしわを細かく描いた挿絵など、
”みやび”だわ～と思わずため息をついてしまいました。

なかでも、手紙でコミュニケーションをしていた様子がリアルにわかるのが勘返状という手紙でした。
この勘返状というのは往信用でもあって、
返信者が受け取った手紙に直接お返事を書いてしまう物です。
文面の行間に直接返答を書いて返信するという方式で、
現代でいうと、こんなカンジ。

＞こんにちは、元気ですか？
元気でーす！

行間に書くので文字がちっちゃくなっちゃうアナログ感に
人間味を感じました。

いまでこそ電話とかメールとかで離れた相手とコミュニケーションをとれるようになって、
文字を書く機会がどんどん減ってしまっている。
一文字、一文字、緊張して文字を書くという行為が
このまま減ってしまうのは味気ないなぁと思いつつ、
このブログを書いている自分が悲しくもありますね。